睡眠障害の一種「金縛り」

金縛りも睡眠障害なの?

 

夜中に眠っているときに体が動かなくなってしまう金縛りを経験したことはありませんか。金縛りは心霊現象のひとつで、呪われているなんてことも言われたりします。でもそうではなく、金縛りというのは睡眠障害のひとつなのです。では、どういった状態を金縛りと呼ぶのでしょうか。

 

金縛りのメカニズム

 

金縛りというのは、レム睡眠と呼ばれる脳が起きている状態のとき起こります。その時になんらかのきっかけで目覚めてしまうのです。そうすると、身体が思うように動かせなくなってしまいます。自分の意志で体を動かそうとしても筋肉に伝わらないのです。

 

これが金縛りで、医学的には「睡眠麻痺」と呼ばれています。完全に覚醒状態となることで、身体は思い通りに動かすことができるようになります。急に体が動くようになるのは、そのためなのです。

 

この覚醒と睡眠がうまく切り替わらない時に、金縛りが起こりやすいのです。明け方に目覚めてしまったときや、眠りに入る直前などです。睡眠のリズムがバラバラのひとや徹夜をとくする人などは、金縛りになりやすいと言われています。こういった方は若者に多く、金縛りも若者に起こりやすいようです。

 

金縛りを防ぐためには?

 

ほかにも、ストレスや睡眠不足なども関係しています。金縛りを防ぐためには、まずは規則正しい睡眠を心がけることです。金縛りにかかりたくないという人も、生活スタイルを見直しましょう。金縛りは、規則的な生活サイクルを身に着けることで誰でも防ぐことができます。日常の生活を見直して、良い睡眠を心がけましょう。